WordPressの固定ページでLPは作れる?成果につながるケースと注意点を解説
WordPressでサイトを運営している方の中には、「固定ページを使えば自作のLPを簡単に作れるんじゃないか?」と考えている方もいると思います。
実際、固定ページでLP(ランディングページ)を作ることは可能です。
LP制作に特化したテーマやプラグインも存在し、それらを使えば、洗練されたデザインのLPを自作することも可能です。
ただ、ひとつ注意したいのは、「LPを形にすること」と「成果につながるLPを作ること」は別物だという点です。
その違いはどこにあるのか。
そして、どんな時に自作で対応し、
どんな時に任せるべきなのか。
この記事では、WordPressの固定ページでLPを作る際の考え方と、見落とされがちなポイントを整理していきます。
目次
WordPressの固定ページでLPは作れるのか?

まず始めにお伝えすると、
WordPressでLPを作ることは可能です。
極端な話、LPに必要なものは文章と画像なので、固定ページで対応可能です。
事業を立ち上げたばかりで、「あまり予算をかけられない」という場合には、WordPressを利用して、社長がご自身でLPを作ってしまうケースもあります。
そして、そのLPがプロが作ったLPの成果を凌駕する例もあります。
ただしそれは、コピーライティングや構成設計などの知識があるケースに限ります。オファー(商品やサービスの販売条件)が非常に強い場合にも、自作LPで驚異的な成果が出ることがあります。
つまり、特別な条件が揃っているケースです。
ブロックエディターや、Elementor(ノーコードで編集できるようになるプラグイン)などを使用すれば、コードの知識なしでもそれなりのデザインを作れることもありますが、やはり、なかなか思い通りにいかず「とりあえず作ってみたけどお問い合わせが来ない」というご相談をいただくこともあります。
「形にする」と「成果につながる」は別の話

最近では、LPに特化したWordPressのテーマやプラグインもあり、それらを使えば、プロ顔負けのデザインのLP を作れるケースもあります。
しかし、繰り返しますが大事なことは、「LPを形にすること」と「成果につながるLPを作ること」は別の話という点です。
先ほど、LPは文章と画像さえあれば『形にはなる』とお伝えしましたが、成果の出るLPを作るためには、目に見えるもの以上に、見えないものがより重要になります。
例えば、次のような要素が、
LPの成果に直接的に関わってきます。
- 何をどの順番で伝えるか(配置するか)
- 文章(コピー)
- UI・UXデザイン
- オファー(どのような条件で商品やサービスを販売するか)
つまり、見た目としてLPを形にすることに加えて、成果を出すために考えなければならないことが多いのです。
なぜ、固定ページで自作したLPは成果につながりにくいのか?

固定ページでLPを作ることは可能ですが、単純に形にすることだけを意識してしまうと、成果につながりにくいLPになってしまいます。
ここでは、なぜ固定ページで自作したLPが成果につながりにくい傾向にあるのかをお伝えしていきます。
構成やコピーが「通常ページの延長」になってしまう
自作でLPを作る場合、よく起きるのが、構成やコピーが通常ページの延長になってしまうという問題です。
例えば、企業サイトの下層ページでは、
- サービス内容の説明
- 会社概要
- 代表挨拶
といったように、情報を正しく伝えることが主な目的になります。
そのため、文章の流れ(構成)も、「何をしている会社か→どんなサービスか→詳細説明」といった、説明中心の構成になることが多いです。
しかし、LPの構成は通常のページとは異なります。
ページ内で、訪問したユーザーに行動を起こしてもらう必要があります。
そのため、必要なのは説明ではなく、脳科学や行動心理学に沿ったストーリー設計です。
例えば、LPでは以下のような流れが使われます。
- 悩みの提示(自分のことだと思ってもらう)
- 結果の提示(自社なら解決できることを示す)
- 根拠の提示(なぜそれが可能なのかを理解してもらう)
- 具体的な商品やサービスの内容
- 今行動する理由の提示(オファー)
しかし、通常ページの延長で作ってしまうと、
- いきなりサービス説明から入る(自社の伝えたいことを優先させてしまう)
- ターゲティングが曖昧(制作前のペルソナ設計など)
- CTAが弱くなってしまう
といった状態になりやすく、結果として、読まれているのに、行動されないLPになってしまいます。
つまり、見た目はLPでも、中身が会社紹介ページのままになってしまうのです。
固定ページでは、共通のヘッダーやフッターが使われることが多い
WordPressの仕様上、固定ページでページを作ると、サイト共通のヘッダーやフッターがセットされる場合が多いです。
しかし、通常LPを作る場合には、共通のヘッダーやフッターを使用しないケースが多いです。
LPの目的は、LPに流入した訪問者に目的とする行動を起こしてもらうことです。その目的のために、「悩み→結果→根拠」など、各パートを順番に読んでもらうための設計をします。
その時、ヘッダーメニューなど、他のページに移動するような情報があると、訪問者が別のページに移動してしまって、LPの内容がちゃんと読まれず、目的を果たせないことがあります。
商品を購入してもらうためには、LP訪問者(ユーザー)を混乱させるような導線設計をしてはいけないのです。
そのため、基本的には、LPは「一つの入口に対して一つの出口(CTA)」という構成になっています。
細かいデザイン調整にはHTMLやCSSの知識が必要
固定ページでは、サイト全体のデザインが適用されているケースが多いので、ただテキストや画像を並べただけでは、広告で使用されるような洗練されたLPのデザインにはなりません。
そこで、デザインを整えるためには、HTMLやCSSの知識が必要になることが多いです。
ただ、細かいデザイン調整をするとなると、それこそプロ並みの知識が必要になるので、理想的なデザインのLPを作るのは、なかなか難易度が高いです。
LP用のテーマやプラグインを使えば解決するのか?

WordPressのテーマの中には、機能としてLPを作れるものや、プラグインを追加することで簡単にLPを作成できるものもあります。
それらを使えば、通常の固定ページを作るよりもずっと簡単に、洗練されたLPを作ることができます。
そのため、「まずはとりあえず自分で作ってみたい」という場合には、LPに特化したテーマやプラグインを使ってみるのが良いです。
ただし、テーマはあくまでも「見た目を整えるためのもの」であり、成果に直結する構成やコピーまではカバーできません。
先ほどもお伝えしたように、「LPを形にすること」と「成果の出るLPを作ること」は別物なので、実際に手を動かす前に、しっかりと構成を練ることが大事です。
LPの質によって広告効率(CPA)はどれくらい変わるのか

LPの制作を考えている場合には、LPとセットで広告運用を考えているかもしれません。
LPが重要なのは、LPの質によって、広告効率が大幅に変わってくるからです。
例えば、広告費を100万円使った場合で考えてみます。
CVR1%の場合
・CV数:100件
・CPA:10,000円
CVR2%の場合
・CV数:200件
・CPA:5,000円
※CVRとは、(コンバージョン数 ÷ 訪問者数)× 100で算出できる数値です。
全く同じ広告費でも、CVRが1%違うだけで、CPAは半分になります。
逆に言えば、CVRが1%の場合、本来5,000円で獲得できたはずの顧客に対して、10,000円かかっている状態にもなり得ます。
これは非常に大きな違いだと思いませんか?
こういったケースを経験しているので、現場では、少しでもCVRをあげられるように、構成やコピーを考えています。
もちろん、広告の成果は、LPだけではなく、広告文やターゲティングなど、他の要素も影響します。
ただし、最後の受け皿になるのはLPです。
広告を使ってどれだけLP訪問者(ユーザー)を集めても、LPで離脱されてしまっては、成果は0になってしまいます。
そのため、広告配信を考えている場合には、LPの質に気を遣うことが大事なのです。
制作会社が固定ページでLPを作るときにやっていること
制作会社でも、WordPressの固定ページの機能を使ってLPを作ることがあります。
一般的には、次のような工程で制作することが多いです。
- LP専用の構成を用意する
- LP専用のテンプレートファイルを作成する
- ヘッダーやフッターなどはサイト共通のものとは分ける
- スタイル(CSS)なども、LP専用に用意する
こんな場合は自作ではなく依頼した方が早い

固定ページを使ってLPを自作することはできますが、次のような場合には、外注の方がスムーズに進みます。
- 社内リソース不足
- 広告を配信する予定がある
- CPAやCVRなど、成果重視
- 短納期
- 構成やコピーなど、方向性が決まっていない
外注のメリットは、LPの制作を一括で任せることができる点です。
普段の仕事の合間で、LPを自作するのはそう簡単なことではありません。
それに、広告配信を考えている場合には、1日でも早く配信したいと考えているはずです
例えば、自作に1ヶ月近く悩んでいる間にも、本来獲得できたはずの10件のリードを逃している(機会損失)とも言えます。
また、広告配信はただ出すだけではなく、配信後の改善が必須です。
プロによって作られたページは、将来的な保守性が考慮されているので、PDCAを回すという点からも優れています。
そういった視点からも、自社で対応するべきか、外注に依頼するべきかを考えることが大事です。
まとめ
WordPressの固定ページでLPを自作することは、技術的には可能です。
ただし、自社の状況を踏まえた上で、適切な選択をする必要があります。
- 予算を抑えたい(テストリリースなど)→自作
- 広告配信とセットで、CPA等の成果を重視したい→プロへ依頼
自社のリソースと、目指すべき成果(CPA)を天秤にかけ、最適な選択をしてください。もし「自社の場合はどちらがいいのか?」と迷われた際は、お気軽にご相談ください。
バイテックでは、そういった「まだ外注依頼すると決めたわけじゃないんだけど」といったご相談もお受けしております。
